2024年11月20日、GoogleからNano Banana Pro(正式名称:Gemini 3 Pro Image)がリリースされましたね。
特に「日本語のフォント生成が格段に良くなった」という話が飛び交っていて、周囲のAI好きな人たちがこぞって「これはすごい」と騒いでいました。
SNSやAI界隈が、久しぶりに賑やかで、普段あまり画像生成はしないのですが、みんながそこまで言うなら…と試してみたら、感動しましたww
Nano Banana Pro、何が変わったの?
Nano Banana Proは、Googleの最新AIモデル「Gemini 3 Pro」をベースにした画像生成モデル。
3ヶ月前にリリースされた「Nano Banana」(Gemini 2.5 Flash Image)の上位版で、今回のアップデートで特に以下の点が大きく進化しました。
- 日本語フォントの正確性
- 複数のキャラクターや要素の一貫性
- 4K解像度対応と高速生成
- 実用的なコンテンツ作成
いろいろ細かく説明をされてもちんぷんかんぷん。
AIツールも百聞は一見に如かずですので、実際にこのブログのアイキャッチ画像を生成してもらいました。
実際にアイキャッチ画像を作ってみた
ちょうどこの博多グルメ旅の記事にサムネイルが欲しいなーと思っていたので、とりあえず新しくなったというGeminiに相談してみました。
Nano Banana Pro、使い方は簡単。Geminiで「画像を作成🍌」を選択し、「思考モード」を選択。


あとは画像生成の指示(プロンプト)を入力して送信するだけ。
今回は、博多旅行のグルメ記事のアイキャッチが作成してほしかったので、実際に食べた料理の写真など4枚アップロードして、それからプロンプトを入力。

これだけ。実際に入力したプロンプトがこちら。
複数の画像から、ブログ用のアイキャッチを作成してほしいです
横1200ピクセル × 縦630ピクセルのサイズでお願いします
これは少し悲しいことがあったときに弾丸で博多に行った旅行の記事です。
複数の食べたものをまとめて記事内で紹介していて、アイキャッチを1つに絞れないため作成してほしいです。
ブログのカラーは浅葱色をメインにしていて、ハイライトカラー?は紫を使います
#CE74CEと#238c8cです
ブログ記事のURLを送りますので、アイキャッチ画像を生成してください。
今までAIを使ってきた肌感で、このくらい指示すればいけるかなと思ったら、一発でいい感じの画像が出ました。(笑)
初回出力の画像がこちら。

素晴らしいすぎる…。正直、めちゃくちゃ感動しました。
別の作業をしていて、ふと画面を見たら完成していました。所要時間は1分くらいでしょうか。
これまでのアイキャッチ作成って、素材を探して、配置を調整して、フォントを選んで、色を合わせて…と、数時間レベルで時間がかかっていました。
そのうえ、私がデザインセンスがない…。時間をかけて作ったのに、ださい。最悪…しかし圧倒的なNanoBananaProのアップデートで、そんな私の不得意な部分をAIが補ってくれることを確信しました。
なにがすごい?これまでのAI画像との比較
なにがすごい?ってところを実際に生成されたこの画像1つから言語化していきます。
まず比較対象を作るため、全く同じプロンプトでChatGPTにも画像を作ってもらいました。その結果がこちら。

ぱっと見からも結構違いますがw1つずつすごさを解説していきます。
素材の画像を埋め込み(級)で使用
生成されている可能性もありますが生成されているにしても、かなり写真に近くて見劣りしません。
実際の写真

ChatGPTが生成したもの

NanoBananaPro(Gemini)が生成したもの

このようにみると違いが明らかですが、ChatGPTがお寿司画像を生成しているのに対して、NanoBananaは実際の画像の背景を透過して使用しているようです。
そのため、よりリアルな素材を使用したアイキャッチが完成します。
次に、博多空港でいただいた一風堂のラーメン。こちらも本物の写真と比較すると、お皿の柄の違いが明らかです。
本物

NanoBananaPro(Gemini)が生成したもの

ChatGPTが生成したもの

ChatGPTの生成したものを見てわかる通り、「ラーメン」など概念レベルはこれまでも生成可能でした。
しかし実際に販売している商品のロゴのデザインやディテールは再現できないのが、これまでのAI画像でしたが、今回リリースされたNanoBananaPro(Gemini)であれば、ロゴやディテールを崩さずにAI画像の中で使用できるようになりました。
ビジネスでの画像生成技術の活用も現実的になってきたように思います。
フォントが自然
今回、非常に話題になっているポイントですが、日本語の文字。これが全然違います。
ChatGPT版

- 毎回AI画像特有のフォント(しかも他であまり見たことがないw)
- 稀に文字が変形して実在しない文字が含まれる
- フォントに緩急がなく単調
これらのせいで、「いかにもAIが作りました」感が出てしまっているのが常でした。
一方、Nano Banana Pro版


- フォントの使い分けがされている
- 文字が潰れておらず完璧に読める
- フォントが自然で美しい
このフォントのクオリティが上がったことで、人間が作ったような自然さにつながっています。
この記事のアイキャッチ画像も同様にNanoBananaProで作成しました。

過去のAI画像は何回やってもAI画像感が強くて、フォントは特に苦手でした。
英語はマシでしたが、日本語はどこの世界の文字?という謎文字が出力されてしまったり、フォントの調整はほぼ不可能でした。
それを打開できるサービスは、少なくとも私が知る限り、このNano Banana Pro以前にはなかったんですよね。
しかし今回のバージョンアップで、初めて「これなら文字ありの画像も使える」と感じたので、実際にアイキャッチに採用しました。
以前より、AIを使うなら言語化力とメタ認知だと思っている私ですが、ついにすべてのことが言語化力に依存してきたように感じました。
料金と使い方
Nano Banana Proは、無料でも使えます。ただし無料プランだと、実行回数の制限があります。
だいたい1日2枚程度くらいしか作れなさそうで、それ以上生成したい場合は有料プラン(Google AI Plus、Pro、Ultra)の契約が必要です。
有料プランを契約する場合、1ヶ月無料お試しがあったので、まずはそれを使ってみるのがおすすめです!
これから使う人へ
初めてGeminiを使う人なら、今は絶対試してほしいです。便利だし、面白いです。
私はデザインセンスがないので、今まで画像作成は苦手でした。でも今回、AIと言葉の力で、初めて「これなら使っていい」と思えるクオリティの画像ができました!
ちなみに、この記事で紹介したアイキャッチは、実際に博多旅行の記事で使っていて、右下のGeminiのアイコンも、わざわざ消すのがめんどくさかったのでそのままです(笑)
よかったら、悲しみに明け暮れて博多グルメを満喫した記事の方も読んでみてください。
またNanoBananaProも別の検証でも使ってみようと思っていますので、遊びにきてください。



