2025年2月、1泊2日で博多に弾丸で行ってきました。
前日にいろいろあって落ち込んでしまい悶々としていた時期で、有給を取っていたものの予定が変わってしまって。
このまま家にいても気持ちが晴れない。
前日の夜の勢いで、バッグ1つで新幹線を予約して博多へ向かいました。
東京駅から新幹線で博多駅へ
東京駅から博多まで、新幹線で約5時間。5時間座りっぱなしも、実際乗ってみると全然平気でした。
家でひとり落ち込んでいるよりも、公共の場に置かれて適度な緊張感で逆に落ち着きました。
お酒を3本と東京駅で買ったつまみ、お水を持って乗車。結局お酒は2本しか飲まなかったんですが、5時間もあるので持っている安心感がよかったです。
新幹線の車窓から景色を眺めながら、ぼんやり過ごしました。大阪を過ぎるとだんだん人が減っていって、博多まで行く人はさらに少なくて。以前北海道まで新幹線で行ったときは仙台を過ぎると急激に人が減ったんですが、それほどではないものの、大阪〜博多間は意外と快適に過ごせました。
ちなみに北海道新幹線の旅
博多到着、そしてもつ鍋ランチ

博多に着いたのは15時頃。さっそく食べ歩き開始です。
博多旅行、人生2回目。前回は3〜4泊したんですが、その時にいただいた美味しかったお店にもう一度行こうという「思い出巡り」のような旅にしました。
レンタサイクル「チャリチャリ」が便利

博多の街を移動するのに、「チャリチャリ」でレンタサイクルを借りました。
前回の博多旅でも使ったのですが、これは博多旅行の定番になってほしいと思うほど便利。
博多は歩けば遠いが、公共交通機関を待つほど遠くはないくらいのエリアに密集しているので自転車移動がとっても便利。自転車があると行動範囲が広がります。
博多の街もあちこちにポートがあって、借りた場所と違うポートにも返却できるので、行きたい場所に合わせて借りて、行先近くのポートに乗り捨て。最高に使いやすいです。
もつ鍋「楽天地」でランチ
到着してすぐ向かったのは、博多パルコ近くにある「元祖 もつ鍋 楽天地 天神 西通り店」。
博多駅周辺や天神エリアに15店舗ほど展開している老舗もつ鍋専門店。前回食べて「また食べたい」と思っていたので、さっそく向かいました。
ランチセットがギリギリ注文できる時間だったので、迷わずランチセットを注文。
「博多最高の思い出ランチSet」

セットのドリンクを酒(ビールorハイボール)に変更できるところ…、需要をわかってますよね!?もちろんビールに変更して、もつ鍋を待ちます。
楽天地のもつ鍋は、最初に食べたときに感動して旅行中に2回は食べました…。(笑)

創業49年以上続く秘伝の醤油ベースのスープ、かなり濃いめでパンチがあります。にんにくと醤油のパンチが効いていて、やっぱり美味しい。
もつはぷりぷりなので、火を通しすぎないのがおすすめ。煮込みすぎると脂が全部スープに溶けて、コリコリになっちゃいます。ぷりぷりが残るうちに食べるのがベスト。
前回ほどの感動はなかったものの、それでも何度食べても間違いない。博多でしか食べれない中毒性のあるお味!
締めのちゃんぽん麺までしっかり完食して2,000円ちょっと。これが2,000円で楽しめちゃうのは最高だし、お腹の満たされ具合も一人で旅行中に楽しむにはちょうどよかったです。
博多はたくさん食べたいものがあるので、もつ鍋を一人前食べちゃうと結構お腹いっぱいになっちゃうから、食べるものを選ばざるを得ないのですが、このランチセットのボリューム感は一人旅には扱いやすいボリュームでした。
元祖もつ鍋楽天地(天神エリアに複数店舗)
- 博多駅周辺・天神エリアに15店舗展開
- ランチセットあり(時間限定)
- ご予約専用ダイヤル:0120-869-107
夜は「吉塚うなぎ屋」へ
夜は、前回も訪れた「博多名代 吉塚うなぎ屋」へ。明治6年創業の老舗うなぎ屋で、「こなし」という独自の焼きの技が特徴。
焼きながら鰻をもみ・たたくことで、鰻自身の脂で表面がムラなくコーティングされ、外はカリッと香ばしく、中はふっくら柔らかな蒲焼に仕上がるそうです。
前回は2階席でいただきましたが、今回は3階席。靴を脱いで上がる畳の部屋にテーブルが並んでいます。

2階席よりも、ゆとりがあるように感じました。
うな重は、松竹梅でうなぎの量によって値段が変わります。松が4切れ。竹が5切れ。梅が6切れ。
もつ鍋を15時過ぎにいただいて20時頃だったので、一番お手頃な松のうな重を注文しました。

それでもボリュームがあって、うなぎの身はふわふわだけど炭の香ばしい香りがしっかりある。タレは、ほんのり甘めですがねっとりしすぎておらずすっきりしたお味。
タレが強すぎないので、鰻の旨みを引き立ててくれます。

店内でビールと日本酒を飲みながら、うな重を楽しむ時間。幸せの一言に尽きます。
焼酎でもよかったかもなーと思いつつ、でもお酒が進む。

前回も美味しかったけど、今回も変わらず何度食べても美味しかったです。
あまりに美味しかったので、翌日受け取りのテイクアウト注文をお願いして、東京への持ち帰りっても食べました。(笑)

博多名代 吉塚うなぎ屋
- 住所:福岡市博多区中洲2-8-27
- 最寄り駅:地下鉄「櫛田神社前」駅から徒歩約3分
- 定休日:水曜日、第2・4火曜日
- 営業時間:10:30〜21:00(L.O.20:15)
- 電話:092-271-0700
温泉に入ってリフレッシュ
ホテルはユニットバスタイプだったので、夜はベイサイドプレイス博多にある「みなと温泉 波葉の湯」へ思いつきで向かいました。
天然温泉の露天風呂、サウナ、岩盤浴などがある施設です。

岩盤浴の受付がギリギリ終了してしまったタイミングで到着したんですが、平日のわりには混んでいました。
若い人が多かったので、どこかでライブとかあったのかな?もしかしたら、普段から混んでいるのかもしれません。
何にも持っていなかったので、タオルも購入にして入浴。
この一人で温泉に入る時間が、すごくよかったです。
普段見ない景色、普段食べられないご飯、知っている人もいない街。聞こえてくる周囲の会話は、普段聞きなれない博多弁。
それもまた新鮮で、お風呂に浸かりながら、振り返ると涙が出そうなのを温泉のお湯と誤魔化して。
そういう日常と離れた場所に身を置く時間に何とか支えられて生きていけるのかなと思いました。

帰りは博多ポートタワーのライトアップを眺めて、湯冷めしないように足早にホテルに帰りました。
みなと温泉 波葉の湯
- 住所:福岡市博多区築港本町13-6 ベイサイドプレイス博多内
- 営業時間:10:00〜23:00(最終受付22:15)
- 定休日:年中無休(年数回設備点検休業あり)
- アクセス:JR博多駅から博多ふ頭行きバスで約20分
- 電話:092-271-4126
翌日は寿司からのラーメンで空港へ
帰りは、5時間かけて帰るのはしんどいなと思って飛行機にしました。あと、ギリギリまで博多で遊びたかったというのもあります。
吉塚うなぎのお土産の受け取りまで少し時間があったので、行ったことのないお店にも行ってみよう!とSNSで話題の「博多豊一」に行ってみました。
博多豊一でお寿司を好きなだけ
温泉と同じベイサイドプレイス博多にある「博多豊一」

ここは1貫110円(税込121円)の寿司バイキングで有名なお店で長浜鮮魚市場で毎朝買い付ける新鮮な魚介ネタが50〜60種類並んでいるバイキング?セルフサービス形式のお寿司屋さん。
大トロやウニ、のどぐろといった高級ネタも全部同じ値段なので、いろんなネタを好きなものだけ味わうことができます。

開店早々に行ったんですが、既に満席で20分くらいは待ちました。人気店ですね…
好きなネタを好きなだけ選んで、自分でお皿に取っていくスタイルなので食べたい分だけとって席に戻ったら手を挙げて店員さんに貫数をカウントしてもらいます。
会計は食後にレジでまとめて支払います。

特に美味しかったのは、エビとイクラ。好きだからというのもありますが(笑)
九州ならではでいうと、鯖とクエのお寿司が美味しかったです。
高級魚も1貫110円なので、食べたことないネタでも軽い気持ちで試し食べできるのがよかったです。
あと、あら汁を頼んだんですが、これがめちゃくちゃ具沢山で美味しかった!
お寿司に目が行きがちですが、ぜひ汁物メニューも見てみてほしいです。
博多豊一 ベイサイドプレイス博多店
- 住所:福岡市博多区築港本町13-6 ベイサイドプレイス博多B館1F
- 営業時間:11:00〜20:30(金・土は〜21:00、日祝は〜17:30)※変動あり
- 定休日:水曜日(祝日の場合は前後)
- アクセス:JR博多駅から博多ふ頭行きバスで約20分
- 電話:092-262-2425
飛行機…の前に博多空港で一風堂
吉塚うなぎのテイクアウトを受け取って、福岡空港に向かってお土産探索。
お土産を探索しつつ、「ラーメン食べとくか?」と思い立って、「一風堂」に。

初めて一風堂を食べました。たぶん。そのため、「大名本店」とそうじゃない??一風堂の違いはわかりませんでしたが、噂のもやしがめちゃくちゃ美味しくて感動。ビールとめっちゃ合う!

ラーメンを待っている間に、1箱分食べちゃったんじゃないか!?と思うほどに、たっぷり食べちゃいました。(笑)
ラーメンも豚骨もまろやかで、博多ラーメン特有のストレート細麺。麺が結構しっかりしていて、美味しかったです。

まとめ 大人になってよかった。
一人旅をしていつも思うのは、自分で自由に動けることの楽さと開放感。
行きたいところに行って、食べたいものを食べて、誰にも気を遣わなくていい。知らない街で一人、温泉に入って息抜きする。
一人で落ち込む弱さと、一人でも楽しいんだという強さを感じることができる一人旅でした。

新幹線に5時間揺られて、もつ鍋を食べて、自転車で街を走って、うなぎを食べて、温泉に入って、寿司を食べて、ラーメンを食べて。
ふらっと博多に行った1泊2日でしたが、余計な思考をしてしまう余白を埋めてくれた気がしました。
帰っても落ち込んでいた気持ちが完全に晴れたわけではないけれど、博多に行ってよかったです。
大伴旅人の「酒を讃むる歌」、
賢しみと物言ふよりは酒飲みて酔泣きするしまさりたるらし
じゃないですが、次はテンションもしっかりぶち上げて、太宰府までも行ってみようかなと思います。
博多にゆかりがある方を調べていたときに発見した酒好きの詩人の方の一句で、「利口ぶって物を言うよりは、酒を飲んで酔っぱらって泣く方がまさっているらしい」という意味みたいです。


