ニッカウヰスキーの宮城峡蒸溜所に行ってきました。
今回は、宮城峡の有料セミナーモルトウイスキー編に参加。
頭と目と舌と香りで、さまざまなニッカウイスキーを楽しむことができました!

余市は何度か行ったことがあったけれど、宮城峡は初!
札幌にあるニッカバーでとってもとってもとーっても美味しい宮城峡の限定ウイスキーをいただいて、念願が叶いました!
諸事情で往路は車で。復路は電車。
宮城峡蒸留所は、山のような自然が深い奥まった場所に。余市と比べるとコンパクトに感じました。
今回、有料セミナーを予約していってきたので「ひとりで有料セミナーに行った感想」もメインに語ります!
予約必須の有料セミナー予約方法
今回、私が参加したのは「ニッカのウイスキーを知るセミナー モルトウイスキー編」というセミナー。
90分1,500円の有料セミナー。料金は受付で現金で支払いました。

予約は毎月15日に翌1ヶ月分の予約枠が公開されます。予約開始から5日くらいして最初にみた時には、もう有料セミナーは埋まっていました。😭
ただ、キャンセルが出ることもありそうな表記だったので、何日かに1回ホームページを見て空いていないか確認していたら、たまたま1枠だけ空きが!!

無料の蒸留所見学ツアーから有料セミナーに切り替えられました!
ちなみに、蒸溜所の中に入るには、見学ツアーの予約が必須なので、行きたい方は忘れずに要チェックです。
無料の見学ツアーも遅い時間から予約が埋まっていってました。(何日かに一回見てたので。笑)
私が行った日は受付に「当日予約は満席です」と書いてありました。
セミナーの流れ

セミナーは全体で90分のプログラム。私が参加した回は予約の通り満席でした。
- 座学:10分
- 蒸溜所見学:40分
- 試飲:40分
こんな感じのタイムスケジュールで、最初は教室のような場所で座学を受けます。着席したタイミングで、デスクにはテイスティングタイムのセッティングがされています。

座学が終わると、実際に蒸溜所内を歩きます。
蒸留所建設の背景や位置付けなどの解説を受けてから館内を回るので、より楽しみが増します。
説明してくれた方の話はとても分かりやすくて、とても勉強になりました。
宮城峡蒸溜所の解説-余市との違い
二つの川の合流地点に建てられた蒸溜所で、自然の地形を活かした造りになっているそう。
建物の赤茶色も周囲の新緑の景色とのコントラストを意識されているそうです。

10月だったので若干黄色く色づき始めた木々と、まだ残る緑とのコントラストが綺麗でした。
蒸溜所の方が「少し色づき始めたかな?」と話していたので、紅葉の見頃にはまだ早い時期だったようです。
余市がニッカウヰスキーの歴史を体現する蒸溜所だとすれば、宮城峡はこれからのニッカウヰスキーを担う蒸溜所、という位置付けの役割があるらしいです。
ウイスキーの製造工程を聞く
ここからは蒸留所の見学。
ウイスキーの製造工程の解説を聞きながら、ガイドさんに着いて回ります。
蒸留所ツアーは、ガイドの方が製造工程や宮城峡のウイスキーの特徴なども解説をしてくれるので、すごく勉強になる話ばかり。
ただ、マイクはついているものの外では全体に声が行き届かないので、ガイドさんにしっかりくっついていくのがおすすめです。(笑)
キルン塔、実際ピートを触る
外に移動して最初はこのキルン塔から案内されます。ここはモルトを乾燥させる場所です。

この建物は、現在は使われていないそうです。中には実際の”ピート”も置いてあって、触ることもできました。

泥…というより、ふがふがの木?みたいな感じ。
見た目も麩菓子みたいですが、でも見た目よりも結構重いです。
水質
宮城峡蒸溜所は、新川と広瀬川という二つの川が合流する場所に建てられていて、ニッカウヰスキー創業者の竹鶴さんがこの立地を選んだのは、「水質」。
この土地の伏流水の水質が素晴らしかったからなんだそう。
驚いたのが、水質管理に金魚を使っているという!
実際の水槽は見られませんが、モニターに金魚が写っていました。これまで金魚が体調不良になったことは一度もないそうです。
この伏流水は、ツアーの最初と最中にお水を飲む機会がありました。
お水だけだとそこまで分からなかったのですが、お酒を飲んだ後に水を飲むと本当に美味しくて驚き。
お土産としても売っていないので、この場でしか飲めない貴重なお水です。
もろみと発酵

もろみの様子は映像で見ます。ビールよりも白い濁りがあって、もろみに含まれる乳酸菌の役割が重要で、酵母の種類の違いによって味に変化をもたらす…んだとか。
このもろみを再現するには、気の抜けたビールにカルピスを2〜3滴入れるとそれっぽくなるなんてことも教えていただきました。(笑)
蒸溜工程、ポットスチルの違い
宮城峡と余市では、ポットスチル(蒸溜器)の形が違うらしい!
宮城峡のポットスチル

奥側の色が変わっているものが年季が入ったポットスチルで、手前側のつやがあるものが比較的新しいものなんだそう。
- 丸みがある(バルジ型)
- 膨らみに蒸気が当たって冷やされて下に下がる。冷やしきれなかったものが上に上がる
- ラインアーム(ポットスチルから出ている口のような部分)が緩やかに上を向いている
- 下がっている部分があるので、これが宮城峡のすっきり軽いタイプに仕上がる
- 130度の水蒸気で蒸溜する(比較的新しい手法)
余市のポットスチル
- 丸みがない(ストレート型)
- ラインアームが宮城峡より下に下がっている
- 1300度近い石炭で直火蒸溜する(伝統的な作り方)
- ガスを使うところは多いけれど、石炭は他ではほとんど使われていない
銅の表面を流すことで酸化を促すという説明もありました。
貯蔵|ダンネージ式貯蔵庫
レンガ造りの貯蔵庫も印象的でした。水蒸気を活かすために川沿いに建てられていて、床が土なのは湿度を保つためだそう。

このブラックニッカのロゴ入り樽がずらりと並んでいる光景は圧巻でした。

下は砂が敷かれていて、この砂が湿度などの管理に非常に重要なんだそうです。
新しい樽と古い樽でも味わいが変わり、
新しい樽の特長
- 樽の成分を多く取り入れる
- リグニンがバニリンに変化してバニラの香りがする
- 試飲でも新樽の味わいを体感できた
古い樽(穏やかな樽)の特長
- 樽の成分を出し切っているため個性が出づらい
- 個性が強いお酒を穏やかに包んでくれる役割
バーボンは一度しか樽を使えないので、そういった樽を買ったりもしているそうです。

ブラックニッカのウイスキー以外、他のお酒の製造工程についても勉強になりました。
ブレンド
ブレンダーは柏にいて、樽から取った原酒を判断してブレンドしているとのこと。ブレンダーは5名いるそうです。
宮城峡で作った原酒を余市で樽に入れておくだけで、余市の味に近くなるらしいです。年代によって環境が違うので味わいが変わるかもしれないため、ブレンダーがブレンド比率を変えることで味の均一を図っているとのことでした。
試飲は5種類|宮城峡・余市・竹鶴を飲み比べ

終わって、試飲スペースに着席すると、待ちに待った試飲時間です。
ナッツとチョコレートもテーブルに置かれていて、自由に食べてOK。持ち帰ってもOK。
ストレートもしくはトワイスアップでウイスキーはいただきます。
ウイスキーのテイスティングのやり方も教わりながら、各ウイスキーの説明も聞きながら飲みます。

このトップノートやベースノートというのを初めて体感したので、「え!?同じお酒なのにタイミングによって香りが違う!?」と感動しました。
ウイスキーごとにではなく、同じウイスキーでも最初の香りとその後の香りが違う!
そんなことにいちいち感動していたら、試飲時間がかなり足りなくなってしまいました。笑
試飲したウイスキーは5種類!
試飲するウイスキーは5種類。
- シングルモルト 宮城峡
- シングルモルト 宮城峡 モルティ&ソフト
- シングルモルト 余市
- シングルモルト 余市 ピーティ&ソルティ
- 竹鶴ピュアモルト
ウイスキーの量は、合計で50mlくらいだったと思います。
今回は、「モルトウイスキーを学ぶセミナー」なですので、シングルモルトとモルトウイスキーをいただきました!
各ウイスキーについて説明資料が投影されるので、舌と鼻で感じながら、頭で解釈してウイスキーを楽しみます。…ちょっと変な感覚です。笑

このように中央の白い紙の上で、色もみながら味わいます。
ここから先は、各ウイスキーをいただいた際の個人の感想を多く含みます!味や香りの感じ方は人それぞれ…かもしれません!

シングルモルト宮城峡
シングルモルトの宮城峡なので、飲んだことがある方も多いですね!
すっきりしていて、角がない。少し甘さがある初心者でも取っ掛かりやすい味わい。ソーダ割りや水割りでも飲みやすそうで、”優しさ”を感じました。
飲み慣れた味なので単体での感動はなかったけれど、宮城峡のモルティ&ソフトのウイスキーと比べながらいただくと、甘みを感じられます。
「未来を担うウイスキー」というだけあって、飲みやすく調整されているんだなと感じます。ソーダ割りでも飲みたかったのですが、残念…。

シングルモルト宮城峡 MALTY&SOFT
宮城峡の原酒、ということで、ピートの香りは余市に比べると優しく、飲みやすい。
しかしシングルモルト宮城峡と比べると、香ばしさとツンとする感じがあります。
シングルモルトとモルティ&ソフトを飲み比べると「ああ~なるほどね!?」と差を実感できます。

シングルモルト余市
とにかくピートのスモーキーな香りがすごい。力強く、香りも強い。余韻も長い。
余市は、海沿いの街なのでアイラ島のウイスキーに近いんだそう。
宮城峡が「優しい」だとすると、余市のウイスキーは「強い」という印象です。
余市のウイスキーを飲んだ後に、もし宮城峡を飲む場合はマストです!(宮城峡を先に飲むように紹介されます)

シングルモルト余市 PEATY&SALTY
シングルモルト余市よりも、パンチが強いスモーキーさを感じます。原酒らしさをダイレクトに感じられました。
個人的に、「塩っぽい」というのをかすかに感じたので、非常に面白いウイスキーだなと思いました。

竹鶴ピュアモルト
シンプルに、めちゃくちゃ飲みやすかったです!やはり「竹鶴」と創業者の名を掲げていることからも、余市と宮城峡の良いところ取りをしている頂点なのかな…。
甘いんですが、シェリーやバニラみたいに単品ではなく、複合的な甘さでバランスが取れていて、竹鶴が一番完成されているなと感じました。
飲み比べもしたいし、説明が充実しているし、味について考えたいし、でかなり忙しい。
説明を聞き入ってしまって後半にかなり焦って飲み干しましたので、時間配分がとても重要です。笑
お土産ショップは、ここだけの限定品も!
お土産ショップには、ここでしか買えない限定商品がたくさん!
お土産ショップでは、基本的に1人1〜2本しか買えない商品が多いです。
私はお土産は母と買ってしまったので、宮城峡を2本、竹鶴を2本、蒸留所限定酒を2本ずつ…散財しすぎました。
10万近く…以上は溶けました。全部欲しくて削れなかった!😭笑
お土産エリアに出ている商品も、入荷タイミングによって違うらしく、最初に行った時は竹鶴がありましたが、帰りに見に行ったら竹鶴が売り切れ。
代わりに「伊達」というウイスキーがあって、これは宮城県内でしか買えないらしいので、思わず1本、買ってしまいました。
10人くらいレジに並んでいましたが、スピーディーに捌かれていくので、そこまで待った感じはありません。
私は車だったので郵送サービスは使いませんでしたが、郵送のサービスもやっていたので、電車で来た方も安心して購入できると思います。
帰りはシャトルバス⇨電車
帰りは、仙台まで電車で帰りました。
仙台駅まで一本で向かうバスもありますが、時間的にちょうどよかったので電車で。
最寄駅の「作並駅」まで、無料シャトルバスに乗ります。

シャトルバスは、満員?の場合はもう一往復?してくれるみたいなので、時間になる前にはバス停にいましょう。

ャトルバスの頻度はこのくらいなので、電車で帰る場合はセミナー予約の時間調整も必要です。
作並駅も仙台方面のホームに待合スペースがありましたが、他は何もない。
ローカルな駅でしたが、綺麗で趣がありました。

作並駅から仙台までは1時間かからない程度。

自動改札はあるので、PASMOは使えます!ご安心を!

またきます!宮城峡蒸留所!


