釧路湿原ノロッコ号に初めて乗ってみた|おすすめ座席と塘路駅からのサイクリング

先週、釧路湿原の観光列車「ノロッコ号」に初めて乗りました。
「今年で運行終了」と聞いて、これは行かないと…と思ったのがきっかけです。

でもあとから調べたら、終了は延期されていて来年も走るとのこと!

なので、ぜひ参考になれば!

慌てて行った旅でしたが、結果的に良いタイミングで乗れた気がします。


くしろ湿原ノロッコ号乗車

ディーゼル機関車に牽かれて

ノロッコ号は、ディーゼル機関車(DE10形)に牽かれて走る観光列車です。

釧路発では機関車が先頭で引っ張り、帰りは後ろから押す「プッシュプル方式」という仕組みらしいです。(車内のアナウンスで紹介していました。)
そのため座席をひっくり返す必要がなく、行きは1号車が先頭で、帰りは4号車が先頭になりました。

私は「機関車が押す」という仕組みをまったく知らなかったので、へえ…と少し感心してしまいました。(笑)

予約していた4号車に乗ると、鹿とタンチョウがお出迎え。

観光列車の車内には、各所に撮影スポットがあって景色以外も楽しめました。


くしろ湿原ノロッコ号 指定席の買い方

行きの釧路発は満席、帰りもほとんど埋まっていました。当日にいって予約を取ることは難しそうなので、事前の予約必須です!

ノロッコ号は全席指定席です。乗車券+指定券が必要。
通常の新幹線と同様、30日前の10時にえきねっとでも予約可能になります。

↓このページから購入できます!

https://www.eki-net.com/Personal/reserve/wb/JoyfulTrainsTop/Index

乗車券や指定券は事前に発券しておくか、チケットレスがおすすめ

私は今回、えきねっとでチケットレス指定席を使いました。

乗車券は、東日本北海道パスを使用。

当日の釧路駅は券売機は2台ほどで、窓口も大混雑。当日に発券しようとすると、間に合わない可能性もあります。

もっとも安心なのは、えきねっとで「チケットレス指定席券」を予約しておく方法です。

チケットレス指定席の流れ

チケットレス指定席を使うのが初めてだったので、使い方がわからず少し焦りましたが、超簡単でした。

私が(無駄にw)ドキドキしたチケットレス指定席の乗り方です。

チケットレス指定席は、えきねっとで座席を予約します。

  • えきねっとアプリをインストール
  • 改札は通常の乗車券で通る(ノロッコ号の終点塘路駅はICカードは使えません!)
  • 指定席はアプリに保存されて、表示できるので発券する必要なし
  • 下車する際は画面を見せればOK

私は当日「ピッとかできないけどいいの?」とか、「誰に見ればいいの?」と少し不安になりましたが、そのまま問題なく乗れました。

この仕組みを事前に知っておけば安心です。

座席のおすすめは6人掛けボックス席の窓側

座席を予約する際は、6人掛けボックス席の窓側(A席)がおすすめです!

車内では、ガイドの方が鹿の見どころポイントなどを紹介してくださりますが、すべて6名掛け座席側。
行きも帰りも、できるだけ6名掛けボックス席側をとるべしです。

塘路駅と駅の雰囲気も違って、時間があったら降りたかったですが、今回は断念。

便も多くないので、ほぼすべてのシートが相席状態。

かなり満席に近いので、おひとり様でも気にせず6名掛けの窓際を狙うのがおすすめです。

我々も2名でしたが、窓側2席予約しました。

2名掛け席も、反対側の窓向きにシートを反転することができますが、6人掛けの方が存分に景色を満喫できると思います。


車窓からの景色

私たちは6名掛け席を向かい合わせで予約していたので、釧路湿原の景色も、鹿のビュースポットも全部見えました!

車窓からは何度か鹿を見るチャンスがありましたが、走っている列車の中から写真を撮るのは難しくて、見えないくらい小さくしか写っていませんでした(笑)

鹿がよく現れる水場は減速したり、一緒に探してくれて「奥の方に鹿が2頭いますね」と、車内放送でもお知らせしてくれました。

さすが観光列車ですね、堪能させてくれます。

生活道路から湿原へ変わるグラデーション

印象に残ったのは、生活道路から釧路湿原へと景色が変わっていく瞬間です。

あるところまでは、国道か県道のような道路と列車が並走していたのに、いつのまにか一面湿原の中。

はっきり切り替わるのではなく、じわじわと自然に近寄っていく移り変わる感じが人間と湿原の距離の近さを感じました。

東京では考えられない光景にしみじみした気持ちになります。

実際に目にすると「湿原を走っているんだな」と実感できます。

しかもノロッコ号の線路は普通の在来線の線路を使用していますので、「こんなところを走る在来線があるのか…」と、自然との共存を意識させられる道のりでした。


車内の雰囲気と車内販売について

ノロッコ号にはトイレもあって、車内販売もありました。車内販売限定のお土産品?もあり、これはノロッコ号に乗車した人しか買うことができません。

私は車内販売で冷えたサッポロクラシックビールを買って、窓の外の景色を眺めながら帰りました。

やっぱり自然の中や、絶景の中で飲むお酒は特別…!

勢いで「車内限定タンブラー」も購入してしまいました。(笑)

前日に飲んだ勢いでセイコーマート限定クラシックビールのタンブラーも買ったばかりだったのに…、旅の帰りにはタンブラーが二つ増えていました(笑)。


終点・塘路駅の様子

終点の塘路駅(とうろ駅)は、とても静かな場所でした。駅舎の中にはカフェのような場所があり、ここでレンタサイクルもされているようでした。

駅前の様子です。

駅前は遊具?が、ひとつある小さな公園。
ハンバーガーショップと、雑貨屋さんはありましたが、観光列車の終点とは思えないシンプルな駅前。

コンビニはありません。自動販売機のみです。

トイレは公衆トイレがありましたが、混んでいました。
車内で入っておくのがおすすめです。…と、車内放送でも呼びかけがありましたが、私は景色に没頭してたので、塘路駅でトイレに並びました。(笑)


塘路駅からサイクリングでコッタロ湿原展望台へ

私たちはレンタサイクルを借りて、湿原の中を通る道を走り、コッタロ展望台へいってきました。

塘路駅からは片道8キロ。完全な砂利道。

道路もだいぶ不安定だったのでかなり疲れました!ちょっと2時間?では、非現実的なルートだったかも。(笑)

しかもコッタロ湿原展望台は、さらに階段も登ります。

それでも、展望台から望むコッタロ湿原は絶景でした。釧路湿原はよく川がくねっている航空写真を見かけますが、湿原といってもいろんな形があるようです。

どこまでも広がるこの緑の下に、水があると思うと不思議なものです。

高台から果てしなく遠くまで平たい大地をみれるのは北海道ならではだなと感じました。

路面が砂利の自転車でいくのはどうかと思うほどの道中も、川をまたぐ橋があって絶景でした。


植物のすぐ足元?まで、水がひたひたになっている様子を近くで見ることができたり、大きいトンボと並走して走ったり。
近くで湿原を感じることができました。

自転車なので正直かなり…だいぶ…しんどかったですが、帰りにはキツネに出会えて写真も撮れました。これは嬉しいご褒美。

これがなかったらだいぶ心折れてましたね…足はパンパンになりました。(笑)


次に行くなら途中下車もありかも

次回行くなら、終点ではなく途中の「細岡駅」や「釧路湿原駅」で降りてみたいなーと思いました。

細岡展望台から湿原を見下ろすのも良さそうですし、釧路湿原駅から鹿探しも楽しそうかも?

同じ線路を普通列車で網走方面に向かうのも気になるし…。

ここは満喫し足りなかったので、もう一回は行くしかないと思ってます。(笑)


おわりに:ノロッコ号に乗るときの注意点まとめ

私が実際に乗車してきた経験から、事前に知っておくとよいことを注意点として紹介します。

  • ノロッコ号は全席指定。乗車券・指定券は事前発券かチケットレスが安心
  • 座席は6人掛けボックス席の窓側が絶対おすすめ
  • 車内にはトイレと車内販売あり。限定グッズも要チェック!
  • 終着駅の塘路は静か。時間をつぶすならレンタサイクルなどの計画を。周辺にコンビニはないので、飲みものや軽食は持参した方が良い

初めて乗ったノロッコ号は、観光地らしいにぎやかさはありつつも、電車がいなくなってしまうと自然が残されるあふれる味わい深い場所でした!

景色がじわじわと湿原に変わっていく感じや、偶然出会えた鹿やキツネ。
自然と生活のグラデーションが心に残りました。

運行も延期になったとのことなので、ぜひ一度堪能してほしいです。